マツ枯れの防除方法としては
マツ枯れの防除方法としては、伐倒駆除、樹幹注入、薬剤散布という手段が主に用いられる。伐倒駆除はもっとも基本的なもので、マツ枯れの症状を示した個体を伐倒し、焼却したり薬剤散布や燻蒸をしたりして材内のカミキリを殺す方法である。人手を要し、しかも重労働となるのが欠点とされる。由緒ある古木や景勝地など枯損の発生そのものを防がなければならない場合、殺線虫剤を樹幹注入することがある。2-4年ごとに処理を繰り返す必要があり、直径20cmのマツであれば1本につき1年あたり1000-2000円程度の薬剤コストがかかる。また注入のため樹体を傷つけるなど樹体に負担がかかる。薬剤散布には殺虫剤を用いるが、現在では必ずしもカミキリを殺すのが目的ではなく、後食を阻止して線虫がマツに乗り移るのを防ぐのが主な目的である。大面積にはヘリコプターで空中散布を行い、小面積あるいは丁寧な防除が必要な場合には地上から大型噴霧器で散布する。空中散布は天候の影響を受けやすく、生態系への影響及び近隣に農地がある場合ドリフト被害を与えるおそれがあることが問題である。人体への影響を懸念する声もある。
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特定の林分でマツ枯れを防除する場合、侵入初期に異常を示した少数のマツを的確に伐倒処理すれば、林内で感染サイクルが回って被害が拡大するのを防ぐことができる。しかし近隣に激害状態の林分があれば、そこから線虫保持カミキリが侵入することは防げない。林内でカミキリが発生して激害とならないよう薬剤散布などの手法も併用して駆除しつつカミキリの飛来がなくなるまで持ちこたえることができれば、防除は成功する。鹿児島県の吹上浜や佐賀県の虹ノ松原はそのようにして防除に成功した例である。
激害林分及び線虫が侵入すれば激害となることが予想される林分は、積極的に伐採して樹種転換を図り、被害拡大を食い止めることも行われている。2006年には青森県において、マツ枯れの北上を阻止するため約2km幅の防除帯を設けマツをすべて除去するという対策が採られた。